2014年7月31日
低すぎる 最低賃金目安 地方審議会へたたかい正念場 16円増 増税分にも届かず
最低賃金(時給)を引き上げる目安について中央最低賃金審議会(中賃審、厚労相の諮問機関)が29日夜、人口を加味した全国加重平均で16円とする答申を出しました。いよいよ実際の引き上げ額を決定する地方審議会へと議論の場が移されます。最賃1000円以上をめざして、大幅上積みを求めるたたかいは、これから正念場を迎えます。
「しんぶん赤旗」日刊紙、2014年7月31日付。
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主張 最低賃金の目安 時給1000円にはほど遠い
厚生労働相の諮問機関、中央最低賃金審議会が、小委員会での異例の長時間審議のすえ、最低賃金の「目安」額を全国平均で16円引き上げると決めました。最低賃金は目安額を参考に各都道府県などが決めますが、目安通りなら全国平均の最低賃金は現行の時給764円が780円に、2・1%しか上がりません。4月からの消費税増税分さえ下回り、消費者物価の上昇による実質賃金の目減りも穴埋めできません。政府が約束している全国最低でも800円、平均で1000円の実現は遠い先です。最低賃金の大幅引き上げを求めていくことがいよいよ重要です。
「しんぶん赤旗」日刊紙、2014年7月31日付。
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最賃目安 平均16円上げ 人間らしい生活 遠く 全国一律1000円以上を早く
今年の最低賃金(時給)引き上げの目安は、人口を加味して全国加重平均で16円とされました。普通に働けば人間らしく生活できる賃金にしてほしいという労働者の期待に応えたものといえるでしょうか。(田代正則 記者)