コラム

2014年9月18日

私が日本共産党の政治家を決意した理由ーー医療・福祉の現場を経験して


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  皆さんこんにちは。私は来年4月のいっせい地方選挙で伊勢原市政の場に挑戦する川添康大です。

 私は2つのリハビリテーション病院で、8年間理学療法士として働いていました。理学療法士という仕事は、主にケガや病気などで身体に障害のある人や、障害の発生が予測される人に対して、リハビリテーションを行い、自立した日常生活が送れるよう支援する専門職です。一言でリハビリテーションと言っても内容は多岐にわたります。職業柄、脳血管障害や脊髄損傷、関節の変形による痛みから、金属の人工関節の手術を受けた人など、病気や事故で後遺症を持った人を対象とすることが多く、述べ400人以上の方を退院まで見届けてきました。

 その中で、私が今回、日本共産党の政治家となることを決意した理由が3つあります。

 1つ目に、退院後の生活に不安のある人が大半で、障害を持った人が生活するための制度や、リハビリを受けられる制度が整っていないという現状がありました。

 たとえば働き盛りの30代から50代の人で障害を持つと、復職が難しくなり、退院後の社会参加や生きがいを見つけることが困難な状況があります。

 また、家族のマンパワーが足りず、施設を転々とするしかない人。施設に入ることもできず、無理矢理にでも自宅の生活を強いられる人。老々介護でどちらが倒れてもおかしくない状況など、まだまだ社会的弱者に厳しい世の中だと、日々感じていました。また、退院してからの地域の制度やシステムも整備されていない状況があり、その中でどう対応すればよいのか、日々悩んでいました。

 2つ目に、職場の労働環境の問題があります。医療現場ではまだまだ労働環境の問題が根強いのではないかと感じています。職場の労働組合の役員をしていた中で、いろいろな声が聞こえてきました。

 医療従事者は、基本的には人のためにと選んだ人が多いと思っています。そのため真面目で勉強熱心なのですが、専門知識や技術以外の事、特に若い人たちは、自分の職場の労働環境や、制度、権利については知らされていない人がほとんどです。

 たとえば看護師について例を挙げると、全国的にみても慢性的な人員不足に加え、長時間の残業、深夜勤務を終えて朝9時の終業時間を超え、昼まで残業する人もざらにいると聞いています。
こういった過酷な状況下で意見を主張できず、多くの病院で毎年20人程度は辞めていくような状況にあるそうです。

 そんな職員が余裕のない中で十分なケアができるはずがなく、結局は患者の方へのしわ寄せが行くということになってしまい、社会的にも改善しなければならない問題です。自分が活動をする中でも、この状況をどうにか出来ないかと悩んでいました。

 以上の2点が市政の場への挑戦を決意した主な経緯ですが、もう1点、私の後押しになったことは、今年1月に子どもが生まれ父親になったことです。

 私は結婚をきっかけに自分の労働環境について意識を持つようになり、子どもが生まれてからは子どものためにもより政治や社会について考えるようになり、より良い世の中を残していきたいと思うようになりました。

 こうした思いで、8月に職場を退職し、9月より政治活動を開始しました。

 来年4月のいっせい地方選挙での勝利に向けて、精一杯がんばっていきたいと思います。

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