コラム

2014年10月6日

「大企業栄えて、国滅ぶ」!?


 9月末にドイツ・ベルリンで世界最大の鉄道見本市「イノトランス」が開かれ、日本から日立製作所など30社以上が出展しました。日立は、この見本市で車両・部品・運行システムまで全て一貫で請け負えることをセールスポイントに売り込みをはかりましたが、鉄道事業の売上げを1682億円(14年3月期)から16年度4000億円と、3年間で2.4倍に伸ばす目標だそうです(東原社長)。

 日立は今春、鉄道部門の拠点を東京からイギリス・ロンドンに移しており、昨年イギリスから受注した1兆円の都市間高速鉄道事業の866車両のすべても、イギリスで製造するといいます。インフラ輸出の拡大をめざす安倍政権と協力し、多国籍企業・日立としては売上げと利益をしっかり伸ばす、しかし、日本国内の雇用や調達、中小企業の活性化にはまったく貢献しない……。

これって、「大企業栄えて、国滅ぶ」では!?

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