大量採用、大量退職 若者を「使い捨て」「使い潰し」
ブラック企業とは新卒の若者を正社員として大量に採用し、過大な業務を与え、長時間労働やパワーハラスメントなどで短期間のうちに企業に極端に従属する人間に変えてしまう、その過程で若者は選別され、精神を病むなどして大量に退職に追い込まれる、また、辞めたいといっても働けるうちは辞めさせない、そういう企業です。
その働かせ方は現行法の弱点をかいくぐって、違法行為を隠ぺいしたり、脱法的な手法で過酷な労働を強いるものです。こういった企業を許せば同じ手法が広がっていく可能性もあり法律で規制する必要があります。
ブラック企業の見分け方
①離職率が高い。
ブラック企業の最大の特徴です。日本共産党は企業が採用者数と離職者数を公表することを提案していますが、厚生労働者もハローワークを通じて大学生や大学院生を採用する企業について、離職率を公表していくことにしました。
②募集要項の「固定残業代込給与」には注意。
給料を実際より高く見せかけるための手段で実際には長時間残業で最低賃金ぎりぎりで働かせる例が横行しています。
③企業理念や経営者の発言が非常識
ワタミグループの「理念集」には「365日24時間死ぬまで働け」とあります、言葉としても大問題ですが、実際にそういった考え方で経営をしているとみていいでしょう。トップの発言などに注意を。
他にもブラック企業の「使い捨て」「使い潰し」に、「がまんできない」と裁判や労働委員会に申し立てたたかっている例もあります。その内容をチェックすることも大事です。
ブラック的な働かせ方が横行
違法なサービス残業やパワハラなどはブラック企業にとどまらず多くの企業で横行しています。さらに有休がなかなかとれない、賃金が上がらないなど働いていておかしいと思う問題がたくさんあります。こういったブラックな働かせ方もやはり是正させていかなければなりません。
■ 上左:「しんぶん赤旗」日刊紙2013/8/13(火)付「ブラック企業大賞にワタミ」(クリックで拡大できます)
同記事のインターネット版はコチラ。
■ 上右:「しんぶん赤旗」日刊紙2013/5/15付「ブラック企業根絶を」参院予算委員会山下質問(クリックで拡大できます)
同記事のインターネット版はコチラ。
■youtube動画
(上左:「しんぶん赤旗」2013年12月24日「全労連 労働相談ホットライン ブラック企業の実態次つぎ」)
(上右:「しんぶん赤旗」2009年12月7日「ゆうpress ブラック会社『もう俺は限界』のリアル」)
■(上左:しんぶん赤旗ページ)「しんぶん赤旗」2013年12月24日「全労連 労働相談ホットライン ブラック企業の実態次つぎ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-12-24/2013122401_04_1.html
■(上右:しんぶん赤旗ページ)「しんぶん赤旗」2009年12月7日「ゆうpress ブラック会社『もう俺は限界』のリアル」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-12-07/2009120705_01_0.html